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ブロウ・バイ・ブロウ |
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ジェフ・ベック・グループ、ベック・ボガード&アピスといった通常のロック・バンドを編成することとうとうあきらめ、本人そのものであるギターを中心とするアルバムを作るというよくよく考えてみれば当たり前のところに帰結した最初のアルバム。フュージョン・ブームの先駆けともいえ思いっきり大当たりする。この当時アメリカ東海岸でギターバンドやジミ・ヘンドリックスの再評価の動きがありその流れにも当然のごとく乗った。アルバムのプロデューサーはジョージ・マーティン。そのため全体のバランスがとれたギターが中心でありながらも無理のない作品に仕上がっている。いきなりJB風味の曲で始まりジェフのソウルに対する傾倒ぶりがまだここにも現れている。全体的にジェフのギターはキチンと整理されており一音一音が全てすばらしい輝きを放っている。情感あふれる6、9の2曲(特に6はジェフの代表曲的扱いを当時受けていた)そして彼のギター・テクニックのぶち込みまくりといえる5のスキャッター・ブレイン。(とは言えピアノの練習曲のような感じもするのだが・・・)当時のギター小僧の一番のアイドルであり彼の曲が弾ける=ハイテクニックとでもいえるような感じもあった。とても耳障りのよい作品です。しっかりとした土台の上に作った作品ですから、なかなか古さを感じさせるような部分はなくいつまでも聞ける作品です。
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曲目 |
1.YOU KNOW WHAT I
MEAN
2.SHE'S A WOMAN
3.CONSTIPATED DUCK
4.AIR BLOWER
5.SCATTER BRAIN
6.CAUSE WE'VE ENDED AS LOVER
7.THELONIUS
8.FREEWAY JAM
9.DIAMOND DUST
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